日本生まれの「パン粉」は、そのサクサク食感から海外の人も魅了し、世界中で"PANKO"という名称で愛されています。
パン粉はもともとパンなので、実はこれまでに無かった新しい料理が出来る素材なんです。小麦粉を原料とするお好み焼やホットケーキは、しっかり焼かないと粉っぽさが残ります。パン粉は原料がパンなので、それ自体に火を通さなくてもよく、これまで無かった新しい食感や機能の料理が出来るんです。例えば、パン粉ベースの生地に納豆を入れたり、チーズを入れたり、明太子を入れたりといった、冷蔵庫にあるものをなんでも入れて焼くだけで、今までなかった料理が作れます。
パン粉を水に溶いたものに卵を入れて生地を作ります。この生地を使って、「かき揚げ」を作ってみてください。「かき揚げ」って、サラサラの薄い生地だと油の中で生地がはじけて、具と衣がバラバラになってしまいます。逆に少しドロドロした感じの生地だと、具材と衣はまとまるけど衣が粉っぽくなります。パン粉で作った生地で作ると、油の中で具材と衣がまとまって、明石焼きのようなトロトロの食感でうまみを閉じ込めたかき揚げが誰でも簡単に出来上がります。是非一度試してみてください。
パン粉は、そのまま食べる人はいませんが、その特性を生かすととっても美味しい料理が出来上がります。たとえば、パン粉の形状は気泡が多くスポンジのように素材のうまみを逃がさず吸収して“フワッ”と仕上ります。また、牛乳やスープに溶かして“トロ~リ”食感を楽しんだり、もちろんパンの持つ香ばしい"サクッ、サクッ"の食感を使って、グラタンやパスタ、サラダのトッピング、お菓子の素材として使ってみてください。
パン粉は、あたりまえだけどパンから出来ています。パン粉にお水と卵を入れて焼いた生地は、パンのように簡単にふっくらします。この機能を料理に採用!
パン粉生地のお好み焼やネギ焼き、かき揚げは、フワッと中がトロトロ。お水を牛乳に変えると、パンケーキやフレンチトーストに。フワッと食感はパン粉で決まり!
パン粉で作れちゃうパン粥。スープだけだと物足りないとき、さっと一振りで、トロ~リクリーミーなパン粥の出来上がり。子供たちに大人気な牛乳とお砂糖だけのパン粥は、甘党の大人たちも是非一度試してみて。改めて、嚥下食の材料として隠れた素材のパン粉!覚えてください。
美味しいフライの醍醐味は、口に入れた時のサクッと食感。パン粉のサク味をお菓子にアレンジ。ドーナツのように揚げたり、チョコとミックスすると誰でも簡単におやつが作れちゃう。もっと、もっとパン粉でおやつを作っちゃおう。
フライの衣やつなぎだけではないパン粉の新しい使い方を知っていただくために、
Cooking Influencer Japan様にご協力いただき、
インスタグラムを活用してPANKO新食感レシピコンテストを開催いたしました。
「フワっとレシピ」「トロ~りレシピ」「サクっとレシピ」「もちもちレシピ」等々、メインのおかずからスイーツまで幅広くユニークな新食感レシピを考案・投稿していただきました。
ご参加いただいた皆様
誠にありがとうございました。