基礎知識

  • 水分による区分
  • 焼き方による区分
  • 大きさメッシュによる区分
  • 色による区分

基礎知識

皆さんご存知ですか?一口でパン粉といってもいろんな種類があることを。

パン粉は料理の素材に合わせて、用途に合わせて、また食べる人のお好みに合わせて使い分けて頂くと、ひと工夫もふた工夫もできます。


パン粉の水分、焼き方、大きさ、色、それぞれの特徴をしっかり把握して今日からパン粉のプロフェッショナルに!

水分による区分

1.乾燥パン粉

保存性を高める目的で乾燥させたパン粉です。
水分値は14%以下です。

乾燥パン粉イメージ

製品特徴
長期間の保存が可能な為、ご家庭での買い置きに便利です。
さまざまな具材に汎用し、フライ、練り込み料理等にご使用いただけます。

2.生パン粉

原料パンを粉砕し、そのままパックしたもので、パン本来の風味を有していることが特徴です。
水分値は30%以上です。

生パン粉イメージ

製品特徴
乾燥パン粉よりソフトな食感となります。
トンカツ専門店では主流となっています。
乾燥パン粉より素材によく付きます。

ページのTOPへ

焼き方による区分

1.通電式パン粉[電極式パン粉]

醗酵させたパン生地に電気を直接通し加熱する方法です。この方法で焼き上げたパンは、蒸しパン同様にパン表皮は焦げず、白いパン粉になります。

通電式パン粉[電極式パン粉]イメージ

製品特徴
パン表皮が焦げておらず、均一した白いパン粉になります。
パン粉粒子が強く、形状が針状となり、コロモを付ける際、微粉になりにくく、きれいなフライ揚がりとなります。
フライ揚がりは、焙焼式にくらべてしっかりした歯ざわりとなります。

2.焙焼式パン粉

醗酵させたパン生地を、オーブン釜で焼き上げる方法です。
食パンと同様にパンを焼くので、食パンパン粉と呼ばれることもあります。

焙焼式パン粉イメージ

製品特徴
通電式パン粉よりソフトな食感となります。
パン粉がソフトである反面、コロモを付ける際、微粉になりやすいといえます。
パン表皮の茶褐色の焦げ部分が混入しますが、フライ揚がり後の揚がり色に通電式と差はありません。

両パン粉ともに一長一短があり、どちらのパン粉が優れているとは言い切れません。パン粉を使用する製品の種類、流通形態などの特性に合わせてパン粉を選択してください。一般的には、西日本では通電式パン粉、東日本では焙焼式パン粉が好まれているようです。

ページのTOPへ

大きさメッシュによる区分

メッシュとは、パン粉の粒子の大きさの表現であり、パン粉を粉砕する行程や選別する行程で使用するJAS規格に基づいた網目のことです。メッシュの大きさは、網目1インチ(25.4mm)間の目数のことで、目数が多くなれば、網目は小さくなります。よって、メッシュ数が大きくなると、パン粉の粒子は細かくなります。
パン粉の粒子の大きさにより、荒目、中目、細目に区分されます。また、中目とは6〜7mm)の商品をいいます。
使用する料理に合わせてパン粉のメッシュを選ぶことが重要です。

大きさメッシュによる区分イメージ

製品特徴
荒目パン粉は、主としてとんかつ専門店等で、こだわったお料理にお使い頂いています。
中目パン粉は汎用タイプで、コロモとしては勿論、練り込み材料等何にでも使用出来ます。
細目パン粉は、クリームコロッケなどの具材の柔らかなものや野菜フライ、串揚げ等のコロモの付け難いものに適しています。

ページのTOPへ

色による区分

白いパン粉と色素で着色したオレンジパン粉があります。
オレンジパン粉は主として業務用に用いられています。

色による区分イメージ

製品特徴
あらかじめ着色している為、フライを短時間で仕上げることが出来ます。具材に火の通ったものや、薄切り肉等の火の通り過ぎに注意するフライに適しています。
珍味(イカフライ、カツフライ等)のコロモにも使用されています。
オレンジパン粉の使用目的
  • ・短時間で揚がり色を付けることができます。
  • ・フライ後の退色を防ぐことができます。

ページのTOPへ